2ストモトクロッサーのサイレンサーから2ストオイルがかなり出てくるらしいです。
確かにチャンバーとサイレンサーのつなぎ目及びサイレンサーの排気出口が2ストオイルでベタベタです。
2ストは、サイレンサーから2ストオイルが多少出てしまうのは仕方ないのですが
その量がちょっと多いようなので、とりあえずチャンバーを外してみました。
そうすると・・・。
チャンバー内に2ストオイルが溜まっていました。
ドロドロしたオイルがかなり溜まっています。
なぜ、こんなにオイルが溜まってしまうのか、原因がいくつかあります。
1. ガソリンとオイルの混合比が濃すぎる。
2. ピストンリングの磨耗により圧縮がなくなり不完全燃焼をしている。
3. かなり前に混合した混合ガソリンを使っている。
4. 燃焼温度の高いオイルを使っている。
他にもあと何点かありますが一番可能性が高いのはこの4点かな。
この中で一番ありがちなのが3番と4番ね。
3番は、結構皆さんやってますよね。
オイルとガソリンを混合した時点で燃料の劣化は始まります。
100%化学合成のオイルならまだ良いのですが半化学合成や鉱物油のオイルは、劣化がかなり早いです。
劣化した混合オイルは、完全燃焼してくれないため燃えきらないオイルが排出されて溜まっちゃうんですよね。
4番は、意外と知られていないことなんだけど、混合オイルには、オイルの燃焼温度が
メーカーや種類によってかなり違うんですよ。
カートやオンロードバイク、そして速いオフロードライダーは、常に高回転域を使って走っているため
常時エンジンがヒートしてるので燃焼温度の高いオイルを使ってもオイルが燃えきってくれるんですね。
全開域の少ないエンデューロコースや初級、中級のオフロードライダーは、エンジン温度が上がらないため
燃焼温度の高いオイルでは、オイルが燃えきらずに排出されるためチャンバーやサイレンサーが
ベトベトになってしまうんですよ。
だから燃焼温度の低いオイルを使って完全燃焼させてあげるとさほどベトベトにならないで済むんですね。
オイルでベトベトになるからといってメーンジェットを絞ったり、
過度に混合比を薄くしたりすることは、止めてくださいね。
とりあえず、今回は、チャンバー内をトーチで炙ってオイルを燃やしてしまいました。
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