バイク修理人生

バイク屋店長のバイク遊びと修理の日記

2019年09月

リンクを分解する時にリンクロッドに少しガタがあったんですよ。

きっとベアリングが錆びていてガタが出ているんだろうと思っていました。

CIMG6698

取り付けてあったリンクロッドは、この社外製の物。

先日もお話ししましたが、ベアリングカラーの挿入の仕方がダメなので

オイルシールは、アウトね。

そして、ベアリングを点検してみると・・・。

CIMG6699

グリスは、ほとんど付いていないものの錆びている形跡はありません。

錆びていないのにガタがあるということは、あまり精度の良くないベアリングが

入っているんだと思っていました。

しかーし、ベアリングカラーを洗浄し点検してみると・・・。

CIMG6701

分かります?  錆びて巣が出来ている部分を研磨しているのが。

だからカラーが細くなってガタを生じてしまっているんですね。

ここからは、私の推測ですが、この社外リンクロッドには、ベアリングカラーが

付属されておらず、純正リンクロッドに付いているカラーを再使用するというもの。

その付け替える際、カラーが錆びていたものだから研磨して再使用したのでしょう。

いやいやこれは、交換しなきゃダメでしょう。

よく点検してみて良かったですよ。

危なくだまされるところでした。




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リンク周りのベアリングOHです。

まずは、リンクアームを分解します。

CIMG6692

CIMG6695

ベアリングに錆は出ていませんが、グリスが真っ黒クロスケです。

ベアリングを分解するとこんな感じ。

CIMG6693

うわ~、凄まじいな~~~。

グリスなんか汚くても入っていれば良いんだよ というお考えの方もいらっしゃると

思いますが、劣化したグリスだと潤滑が出来なくてベアリングが摩耗するのよね。

エンジンオイルが汚れているのは気になるけど、グリスが汚れているのは

気にならないのは、ちょっとおかしいと思うんよ。

ベアリングが摩耗すればリンクにガタが出てサスペンションが本来の動きを

してくれないんだよね。

全てを洗浄して綺麗にします。

CIMG6696

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カラー及びベアリングに錆が出ていないので、耐水性のあるグリスを塗りたくって

組付けます。

続いてコネクティングロッドのベアリングのOHをしますが、「なんでやねん!」

ちゅうことが発覚です。




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CIMG6681

さて、エンジンは、降ろせたのでなめったエンジンオイルドレンボルトの

雌ネジを修正します。

リコイルを使用して雌ネジを再生させるのですが、リコイルを入れるネジ山を

作るのがとっても大変。

垂直かつ真っすぐ綺麗に開けないとドレンボルトを締め込んだ時にボルトが斜めになり

新品ガスケットを使用したとしてもジワリとオイル漏れしてしまいます。

このリコイルを入れるネジ山を作るのが至難の技なわけですが、今回、ベンリー工具を

導入しました。

CIMG6683

パイロットタップ~~~。

なめった正規のネジ山を利用してリコイルを入れるネジ山を作成するという優れもの工具。

やべぇ、こういう新アイテム工具をみるとワクワクします。

もう変態の域です。

さあ、早速いってみよう~!

CIMG6684

うわ~すげぇ~、チョー真っすぐ綺麗に掘れていきまっせ。

これはすごいわ。

CIMG6686

ほら、めちゃめちゃ垂直に真っすぐ綺麗に掘れましたっちゃね~。

ただ、掘った鉄粉が多少エンジン内に入ってしまうので洗浄です。

CIMG6687

何度も何度もエンジンを傾けて鉄粉をほじくり出します。

あとは、リコイルを入れて終了でございます。

CIMG6688

すごく綺麗に出来ましたよ。

かなりの良い出来栄えではないでしょうか。

これならまったくオイル漏れしないような気がします。

それでは、再びエンジンを載せますね。

ここからがまた大変なのよね~。




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YZ250FXのエンジンオイルドレンボルトのなめってしまった雌ネジを

再生させるため、エンジンをフレームから降ろします。

YZ250FXは、オイルドレンボルトが変わったところに付いているのでフレームが

邪魔で工具が入らないためにエンジンを降ろします。

CIMG6667

後方排気のYZ250FXは、フレーム前方にエアクリーナーBOXやスロットルボディが

ゴチャゴチャと取り付けられているので外すのが大変なのね。

インテーク側、エキゾースト側を外しエンジンマウントを外せば下りるはず・・・。

CIMG6679

あれ? エンジンを持ち上げて傾けるようにすれば右側に降りるはず・・・。

あれ? YZ250Fは、これで降りたのに・・・。

やべぇ、スターターがフレームに当たって降りねぇ。

スターターを外すのか?  いやいや、そんなわけないやろ~~~。

う~ん、よし、左から降ろしてみよう。

持ち上げて、斜めにして、ねじって・・・あら不思議、降りてくれました。

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無事、エンジン取外し完了。

さて、本題は、オイルドレンボルトの雌ネジ再生なのね。

目的の作業に取り掛かるまでの作業に時間が掛かるちゅう訳の分からん現象ね(笑)




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ダンロップのミディアムモトクロスタイヤが、フルモデルチェンジして新発売されます。

GEOMAX MX53 になります。

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今回、MX52からのマイナーチェンジではなく、ブロックパターンが全く変わった

フルモデルチェンジです。

今までのMX52は、ソフト路面をあまりカバーされていなったのですが、MX53では、

ハード路面側性能を維持しつつソフト路面側まで対応可能にした

ワイドレンジタイヤのようです。

ゴム質の変更もあったようで、破壊強度を上げ耐久性を向上させたようですね。

ブロックがちぎれて飛んでいってしまうようなことが無くなったということですかね。

そして、気になるのが販売するタイヤサイズなのですが、ミニモトサイズから18インチの

エンデューロレーサーサイズにも対応して販売して頂けるようです。

これは、すごく助かります。

あとは価格ですね。

最近、タイヤの高騰が著しく毎年のように値上がりしていて上限がないように思えます。

競技用タイヤは、使い捨てのような部分があるので価格を抑えて欲しいものですよね。

無理なんだろうな~。




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