YZ250FのクラッチOHのご依頼を頂きました。

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部品は、お客様の持ち込みなのですが、クラッチスプリングが入っておりません。

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普通、クラッチOHの時は、クラッチディスク、クラッチプレート、スプリングの

3点交換なのですよね。

お客様曰く「以前、違う車両のクラッチOHをやったとき、クラッチスプリングの

自由長が全く短くなっていなかったので、今回は購入しなかった」

う~ん、確かにサービスマニュアルでは、自由長で交換を判断するように

記載されていますが、そうじゃないんですよね。

スプリングって自由長が規定値内であってもヘタリが出てることが多いのですよ。

そのヘタリは、スプリング測定器じゃないと分からないから判断し辛いのですよね。

だからクラッチOH時にスプリングを交換するのが得策なんですね。

もしスプリングがヘタッていた場合、せっかく新品にしたクラッチが

再び滑って焼けてしまいます。

クラッチスプリングのヘタリによるクラッチ焼けの事例は、多いですね。

取り合えず今回は、お客様の意向でスプリングは、交換しないということなので

作業続行いたします。

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エンジンオイルは、クラッチの焼けた嫌な臭いがします。

そして、クラッチ分解です。

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クラッチディスクの残量は、規定値内ありますがディスクが黒く焼けています。

クラッチプレートも焼きが入っています。

う~ん、クラッチスプリングのヘタリのせいでなければ良いのですが・・・。

クラッチOHをする時に必ず見ておきたいのが、クラッチアウターの段付き摩耗。

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この段付き摩耗が激しいと不具合が起こります。

今回は、ちょっと微妙、まあ、大丈夫かな。

クラッチアウターは、かなり高額のため交換をためらいます。

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新品のクラッチに交換して終了なんだけどクラッチプレートには、方向性があるので

要注意ね。

この事は、サービスマニュアルにも記載されていないから意地悪よね~。




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